2009/10

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今月の読書会は、こうの史代『この世界の片隅に』上・中・下(双葉社)。
1968年広島生まれの「戦後世代」のマンガ家による、戦争マンガだった。

久しぶりにマンガを読んだ。
コマ割を追いかける読み方が、なんだか懐かしい。

あの時代を生きた、「すず」という一人の女性の物語。
すずさんはとてもかわいい人で、
嫁いだ家に次第になじみ親しまれていく姿が健気でほほえましい。
こんな時代があったんだ、女性の生き方ってこんなんだったんだ……。

すずさんは、自分の生きている時間と空間の中で
ちゃんとシアワセをつくっていける人。
日常の些細なシアワセがたくさん描かれているだけに、
ページをめくるこどに、8月のヒロシマが近づいていく不気味さが襲ってくる。

広島には2回旅行したことがあり、原爆記念館にも行った。
戦争……。
こんな馬鹿なことをなぜ人は繰り返すのだろうか。
しかし、現在進行形で戦争は起こっている。

12月には広島にいる友人を訪ねる。
もう一度、ヒロシマを考えてみようと思う。


ゆかり 


徳島県上勝町「いろどり」の横石さんをシカセミナーに迎えた。

ばあちゃんたちがパソコンで情報収集して
月に120万円も稼いでいるリアルな事例を紹介してくれた。

受講生からは、「高齢者は、稼いだお金を何に使うんでしょう?」という質問も。
確かに、銀座のママ並みの稼ぎには驚く。

そういう舞台を作っていくのが横石さんの仕事。
「何もない」と嘆くのではなく、
アイデアとしくみで「ない」を「ある」に、見方を変えていくことの大切さを教えてくれた。
「心が入る」のも大事。
これ、面白そう〜みたいな「心」が入らなければいい発想なんか浮かばない、とも。

上勝町は、はっぱビジネスでの成功を契機に
全国的に注目度も高く、
150人ものIUターン者が移住してきている。

横石さんといっしょに来ていた、
若くて美しい女性社員も、東京から移住してきたという。

若者がカギです
見送り時の立ち話では、横石さんが力強く語った。

わたしたちは嶺北で、若者が活躍できる舞台をどう作るのか……
そのしくみと「心」を見直さなくてはならない。


ゆかり  


わたしが永遠の「師匠」だと思っている、高知こどもの図書館館長の大原さんに呼び出された。
決して弟子をたしなめる、というものではなく、
「10周年パーティの司会をお願いね」。

思えば、発足パーティの司会を仰せつかった。
あれから10年たつのかあ。

5年の節目には、当社から出版をした。
『本・こども・NPO』は、師匠の仕事を記録するという意味でも
わたしにとっては心に残る大切な1冊になった。

よくぞ10年。
立派に10年。

「高知県文化賞」受賞、おめでとうございます。

財政ピンチはいつものこと。
「もぅ〜大変なのよ〜」と言いながらも
師匠はいつも冷静で、それでいて、ちんまりとかわいい。
うちのスタッフは「チビマル子さん」と呼んでたりする。

司会の打ち合わせ最後に大原さんが言った、
「一段落したら、わたし、長崎に行くのよ〜」には、びっくりした。
なんだか長崎から、もう戻ってこないような物言いに聞こえたのだ。

とっさに、こう返してしまった。
「えっ、大原さん、お嫁にいっちゃうんですか?」

「何言ってんの〜。旅行よ〜。
わたしがお嫁に行くの〜? そんなあ……うふふ。
でも、ウレシイ」

わたしに「妖怪こどもババア」と命名したのは
こども劇場の高校生だが、わたしは「2代目」。
初代は、もちろん大原さん。
還暦過ぎても、「お嫁に行きそう」な師匠はスゴイと思う。

今年、わたしたちもNPOを立ち上げた。
10年先を行く、師匠のあとをたどって
まずは10年続けなくては……と思う。


ゆかり


 「人と地域の研究所」で主催しているシカセミナー
このところシカ料理を味わっている。

別府温泉では、串カツ、かつ丼、シカカレー、竜田揚げ、ハンバーグ、ソーセージ。
(わたしは残念ながら参加できなかったが)四万十では、ジャーキー、しゃぶしゃぶ……も。

どれも工夫されていておいしかった。
確かに、「シカでもイケル!」

でも、商品としてブレイクさせるには、
「シカだからイケル!」という感動がなくては……!

今週末の、全国のシカ商品を吟味するセミナーのため
ここ数日でシカ商品が続々と届くことになる。
シカカレー、シカ大和煮、シカジンギスカン……。

「会社の冷凍庫、もういっぱいいっぱいですよ〜」
ほんまやわ〜、どーなるんだろ〜


ゆかり 


自然児福田くんの本づくりもいよいよ山場を迎えている。
本のタイトルと表紙デザインのコンセプトワークだ。

わたしのゼミ生4人がずっと頑張って編集をしてきた。
そろそろわたしも走ろうかな……と、今日はわたしも企画書を書いた。

実はこの1か月くらい、
「タイトル何にしようかな〜」とぼんやり考えていた。

出張での飛行機の中、寝る前のお布団の中、トイレの中、
ごはんを作りながら、散歩をしながら……
力が入り過ぎているせいか、いいアイデアが浮かばない。

今日、運転中にひょいと浮かんだ。
ターゲットをもっと絞り込んでみてはどうか、と。
どうせなら、「団塊ジュニア」にしてみようかな……。
ネットで調べてみると、ヒントになるキーワードがざくざく出てきた。

10分で書いた企画書を持ってゼミに臨んだ。

ゼミ生はこれまで積み上げてきただけに
福田くんのよさを最大限表現するアイデアを持ってきた。

さて、この企画対戦、明日は会社で本番を迎える。


ゆかり 


 


鹿に追っかけられることになった。

NPO人と地域の研究所が主催する「山の幸創造人 人材育成プロジェクト」 として
この1か月半ほど、とびとびの日程だが14日ほどセミナーを開催する。

これは、人とシカの共生の道を探ろうというもの。

今日は、シカの生態、食害の現状を学び、猟師さんの話を聞く、という、
3コマびっしりのセミナーだった。

受講生は20代から60代まで、
学生、民宿経営者、農業、飲食業……さまざまだ。
それぞれ何かしら鹿に問題意識を持って受講してこられた。

「朝、台所の窓を開けるとシカがビワの木を食べている」
「わしらぁ、シカの餌をつくるために畑をやりよるんじゃない」
リアルな話が次々と出てくる。

なぜ鹿の被害が増えたのか?
つきつめていくと、やはり人間の問題である。
その歴史とからくりが解き明かされて、背景は理解できた。

では、個体数調整をどうしたらいいか?
地域の人たちが知恵を出し合い、行政を巻き込んで行動しなくてはならない。

ここいらの話になると白熱して
終了時間が過ぎても質問が途切れず……

まざまざと悩みの深さを痛感した。

かわいいバンビの写真もたくさん見ながらのセミナーで
勝手なのはわたしたち人間なのだ……とも思う。

今回の鹿セミナー、やる意義は十分にある。


ゆかり 


セルフのうどんやさんでくつろいでいると、
モリタくんとばったり出会った。

モリタくんは去年から起業してペットシッターなるニッチな仕事を始めた。

「どう、仕事の方は?」
「ちょっとはな〜。まだ食えないけど……」
「食べ過ぎちゃうん!」
てんこ盛りの天ぷらうどんとおにぎり2つのお盆を指した。
「ははは〜」とごまかすモリタくん。
これくらい食べられてたら大丈夫かも。

「あ、ゆかりさん、ファイト読んだよ。文章、うまくなったね〜」
「それはそれは、作家センセイに褒められて光栄でございます」

モリタくんは潮出版の新人賞ももらい、
高知新聞の連載小説を2回も書いた、
高知では「なんちゃって作家センセイ」でもある。

サラリー生活を捨て、自営業の道を歩み始めて
書くことが以前より自由にたくさんできるといいのだが。

ま、「ファイト21号」をほめてもらった、という話題。
今回のテーマは「モノ」。
あなたの思い出の「モノ」って何ですか?
リクエストあれば21号、送ります。


ゆかり